Teamlab: Tea Time in the Soy Sauce Storehouse
本展は2022年12月25日をもちまして、終了いたしました。
多数のご来場、誠にありがとうございました。
旧福岡醤油建物は、明治時代(1868 – 1912)に建てられ、かつては醤油製造に使われていた。当時は漆黒の液体が貯蔵されていたであろう地下は、同じように黒い液体に満たされ、四方に無限に広がる茶室となり、茶の時間が続いていく。
一服の茶を点てると、茶は光を灯し、近くの光のリズムと引き込み現象を起こしていく。
引き込み現象とは、異なるリズムが互いに影響を受けてそろっていくこと。壁に掛かった二つの振り子時計の振り子、ホタルの集団発光、心臓細胞の律動など、物理現象、神経生理、生命系や生態系など多様な系で見られる。個々が全体を俯瞰する能力を持たないにも関わらず、個々の自律的な振る舞いの結果として、秩序を持つ大きな構造を作り出す現象である自己組織化であり、自発的秩序形成とも言える。
一方、本来宇宙では、エントロピー(無秩序の度合いを表す物理量)が極大化に向かうとされ(エントロピー増大の法則)、形あるものは崩れていくのが摂理だ。しかし、それでもこの宇宙や生命、自然や社会が成り立っているのは、無秩序に向かう中で、自己組織化という共通の現象によって、ひとりでに秩序が生まれているからかもしれないのだ。
「茶の本」(1906)の著者である岡倉天心(1863 – 1913)は最期の手紙の中で、「私は宇宙と全くうまくやっており、宇宙からこの頃与えられるものに対して感謝、そう大変感謝しております。」と語っている。茶とは、「自他一体の境地」「人間と自然との究極的な合一」を目指した時間だったのかもしれない。
photo credit:「Teamlab: Tea Time in the Soy Sauce Storehouse」 岡山 福岡醤油ギャラリー © チームラボ
来場のご案内
詳細ページ
https://www.teamlab.art/jp/e/teatime/
English Page
https://www.teamlab.art/e/teatime/
展覧会名
Teamlab: Tea Time in the Soy Sauce Storehouse
会期
2021.4.15(木) – 2022.12.25(日)
時間
12:00-17:00(最終入場:16:00)
※現在、時間制でのご案内となります。
定休日
11月:毎週水曜日
12月:毎週月〜木曜日
※開館時間、定休日は、新型コロナウイルス感染状況によって今後変更となる可能性がございます。 大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程宜しくお願い申し上げます
アクセス
福岡醤油ギャラリー
岡山県岡山市北区弓之町17−35
※駐車場のご用意はございませんので、お車でご来場の際は近隣のコインパーキングをご利用ください。
チケット料金
一律1,000円(税込)
※EN TEAのお茶(一杯)が含まれています。
チケットは、現地での当日券のみの販売となります。
先着順となりますので、予定枚数に達し次第、販売を終了いたします
※事前予約不可
※キャッシュレス決済のみ
※再入館不可
注意事項
・小学生以下の入場には、保護者の同伴が必要です。
・会場内は暗く、階段や段差、高低差がある場所がございますので、お気を付けください。
主催 公益財団法人 石川文化振興財団、チームラボ
協賛 株式会社いのうえ、株式会社イールドインテリアプロダクツ、岡山航空株式会社、
学校法人加計学園、山陽ヤナセ株式会社、SUENAGA グループ、
株式会社ストライプインターナショナル、株式会社デンショク、
株式会社トミヤコーポレーション、両備ホールディングス株式会社
後援 岡山県、岡山市、山陽新聞社、RSK山陽放送、OHK岡山放送、TSCテレビせとうち